デザイン思考で組織を幸せに?

毎度考えさせられるデザイン思考

また久しぶりにクリエイティブ・マインドセットを読んでいる。デザイン思考のバイブルのような本、自分を初心に帰らせてくれる、そんな気がしている。「自分至上主義」のように、我が強い人は向かないが、人と物づくりをしたい、いい関係で協力してスピード感を感じたい、そういうチームにインプットすればすごく価値のあるアプローチだと思う。

実際、Apple やGoogleでは取り入れられていて、日々の改善や新しいアイディアはここから生まれている。今私が使っているMacもiPhoneも1人のすごい人が一瞬の閃きで生み出されたものではない。

デザイン思考と心理的安全性

タイトルにある通り、デザイン思考が組織を成長させる、と言った文脈が、クリエイティブ・マインドセットの第1章にある。もちろん、この章に書いてあるのはより良いアウトプットが出せる目線での記述で、おそらく人間のギスギスマインドについては触れていない。多分、そんなことのいらない組織なんだろうか。もちろんいい意味で。

この章で大事だなと感じたこと、少し広げて考えると、キーワードとして「心理的安全性」と「汲み取り力・共感力」が挙げられると思う。聞く耳を持たない人、なんて言ったりするが、そういう人にいくらインプットして共に進めようとしても、私の場合、うまく進めるのは難しいと感じてしまう。(私自身同じようなタイプだからか?)とはいえ、「理解」はしてもらう必要がある。これが「共感力」であろう。「共感力」の乏しい人たちと一緒に働くのもなかなかの苦痛で、おそらく自分が人を選べる立場なら、素性次第ではごめんなさい、とする気がする。せめてもの理解を示すことができない人を置いておく必要はないからね。当たり前の話かもしれないが、多少の「Yesマン」は必要なんであろう。

また、「理解された」という承認欲求を満たしやすくするにも「共感力」は一定必要なはずで、「コミュニケーション能力」の一つだと思う。「コミュ力ないから」を言い訳にのうのうとい続けるありがた迷惑な人もいれば、謙遜で良さを発揮できない人もいて、ちゃんとバランスをみた人選は必要なんだろう。

つまるところ人

チームにするにも、組織にするにも人で変わってきちゃう。多様性は大事とは言いつつ、分散しすぎても辛いし、「共感力」が皆無な人がいても困っちゃう。

ここまで書いてきてだが、「人の振り見て我が振りなおせ」で、今の自分OKなんだろうか。それを思ってしまった。