渋谷には肉屋横丁っていうところがあり、1月くらいに会社の同い年3人で行ってきました。
安くて美味しいお店っていいなと思いつつ、その頃私たちは「要件定義」という四字熟語に頭を抱えていました。
今回は要件定義ロープレに関するお話です。
要件定義とは、システムやソフトウェアの開発で、要望を満たすべく必要な要件を明確にしていくプロセスを指します。
ことの始まり
色々機会があり、昨年はPM/PLお仕事をしていた関係で、今回ロープレに参加した1人からどんな感じでPJTや要件定義進めてるの?といった質問を受けました。
どういう意図なのかを非エンジニアとのやり取りの中で見つけたらいいのか、果たしてシステムではどう繋げればいいのかの勘所が難しい、などが主な相談内容。
同じ時期に私と同じプロダクトを触る1人も要件定義ないし、要求分析・整理に頭を悩ませている感じだったので、「肉屋横丁」にいった際に話を聞いてみました。
話を聞いて2人に共通していたのは、運用しているシステムの追加開発のための要望整理・要件定義の捉え方に自信がないよう見えました。
システムを使ってどう使わせたいのか、何をできるようにすればいいのか、どういう回答をその場でしたら良さそうなのか、自分の解答をもとに踏み切れないといった感じでした。
そこで試しに学生時代に受けた講義をもとに、要望からの要件定義する、ロープレをすることにしました。
(これがいいのかはわかりません)
「肉屋横丁の会」
ある日突然私は肉屋横丁の会という予定を2人のカレンダーに入れ会議室に招待しました。
もちろん知る由も無い2人は、なんのことだろうと思いながら、業後の会議室にきてもらいました。
「いきなりなんだけど、要件定義のロープレします。私がクライアント(要望を出すがわ)をやるので、2人は要望を聞いた後質問・ヒアリングして、少し考えてどんなものができるのか提案してみてください」
要件定義というと、「木とロープを使って座って遊ぶもの」の例が出てくると思いますが、ここでは現場に近い内容に変えて行いました。
このロープレでクライアント側が伝えるのは、
・現状の仕事内容
・現状の仕事内容のアナログの部分をシステム化したい
という2点のみ。
私が題材にしたのは、Wordpress や一般的なブログのようなCMSツールがない状態で運用しているウェブメディア運営者を演じて、
・運用体制がコーダー2人、ライター5人の現状からライターだけで回せるようにしたい
という要望を出します。
これに対するいろんなタネや仕掛け、匂わせフレーズはいくつか入れるものの、基本的に抑えたいところが抑えられていればここでは合格点と考えていました。
ここでの合格点となる条件は
- 2つの権限を持つログイン機構(管理者とライター)
- 記事の投稿、編集
- 画像のアップロード
- 公開の予約
- 記事の掲載
上の2つの要望から「何が必要か」を出せるかが鍵となっており、最終的には納期や機能面での過不足の調整、ユーザ部門への合意の上で開発側の作業が開始します。
まとめ
実際ロープレの結果からも、2人からもらったコメントからも、
おおむね理解できて、経験の上で成長ができそうというポジティブな印象を受けました。
余談にはなってしまいますが、
私が所属している会社はエンジニア以外がほぼで、おそらくそういった方々にシステムの理解を求めることはほぼほぼ難しいといった印象を持っています。
やはりそういう中だと「〇〇が辛い」という要望だけ上がって、「どうして欲しいのか」まではなかったりして、要望からの要件定義が難しかったり、
「じゃぁ要望叶える形だとこうするしかないね」という形で物事がどうしても進んでしまい、ユーザ部門の認可という観点からで快く思わない人が出てくるのも生じたりするのも事実です。
結局のところ全員がwin - winとなるような折衝が要件定義とセットで必要になるんだなと思いました。