Formula E Tokyo E Prix
5月17日・18日の2日間にわたって開催された「Formula E Tokyo E Prix」に参加してきました。会場は東京ビッグサイト周辺の公道を使用した特設サーキットで、都市型モータースポーツの醍醐味を存分に味わえるイベントです。
Formula Eでは、1日で予選と決勝を行う独自のフォーマットが採用されており、観戦する側としても非常に密度の濃いレース体験ができます。昨年の東京開催が大変好評だったことを受け、今年は初めてのダブルヘッダー形式での週末開催となりました。
残念ながら初日は悪天候に見舞われ、予選は中止となり決勝のみの実施に。しかし、2日目は一転して晴天に恵まれ、各チーム・各マシンがフルパフォーマンスを発揮する熱いレースを観戦することができました。
Fan Villege と Eventの熱
私自身、レースイベントに足を運ぶのはこれが初めてで、これまで観戦経験があったのはSuper GTくらいでした。そんな私にとっても、「Formula E Tokyo E Prix」はとても新鮮で楽しい体験となりました。
当日はレース観戦だけでなく、「Fan Village」というイベントスペースも充実しており、KOMATSUやYAMAHAといった企業ブースをはじめ、多くの露店や展示が出展していました。東京ビッグサイトの中にも屋台が並び、会場内は美味しそうな香りで満ちていて、つい食欲をそそられてしまいます。
さらに、ライブイベントも開催され、なんと「爆風スランプ」や「Syrup」といったアーティストが登場。音楽でもイベント全体を盛り上げてくれました。
レースを軸にしながらも、eSportsやテクノロジーとの融合を感じられる新しい取り組みも印象的でした。VR技術を使ったサイクリング体験やシミュレーター、スロットカーレース、さらには本格的なカート走行体験まで用意されていて、大人だけでなく子どもたちも楽しめる工夫が随所に見られました。
企業ブースでは、電気自動車(EV)に関する新技術の紹介も多く、普段はあまり意識しないような技術の進化や未来のクルマ社会についても触れることができ、とても刺激的でした。
(会社の嫌がらせもあり)技術的な点はしばらくご無沙汰だったのですが、やはり面白いなって思って会場を回ることができました。
Gen 3 Evo
Formula Eの車両についても触れようと思いますが、0-100km/h までが大体2sec で走れるパワートレインのようです。
新幹線より速く、1つ前の世代のものと比べ、0-100km/hが1sec近くも早くなっている、なんだその技術は!となった次第です、
車体自体はダラーラのワンメイクなので、F1ほどボディに対する差はないので、その分戦略やドライバーの力量でレースが大きく動きます。
レース中にアクションがあるように、ブーストの仕組みや、ピットインによるパフォーマンスゲインなどがあり、レギュレーションからもレースが動く仕組みが考えられていました。
レース
雨の本戦
初日はあいにくの雨天、予選に合わせて家を出たのですが、セーフティーカーが走ってる中、路面から水が捌ける感じは一切なく、寒い中待っていましたが、案の定中止。
ドライバーの安全考えたらそりゃそうだって思いつつ、いきなりの本戦、本当に開催できるかなとか思いながら見てました。
そして本戦、セーフティーカー先頭で数週走り、スタンディングスタート、「おいおいスタンディングなの?ローリングちゃうの」って思いながら、スタンディングでスタート。
※ スタンディングスタートは、グリッドに並んで、3、2、1、スタートの形、ローリングスタートは、グリッドにはつかず、走りながら、先頭の車がスタートラインを超えたらレーススタートというもの
スタンディングスタート、というだけではないですが、当然「ずる、ずる、どうも。。。(ry」しちゃいます。
コースは一般行動なので、道路の白線、横断歩道、「とまれ」の文字、これらはアスファルトとは異なる摩擦なので、「ずる、ずる、どうも。。。(ry」ってなるわけです。
先に書きましたが、0-100km/hをとてつもないパワーとスピードで走るマシンです。それを操るドライバー、神業です。
レースは案の定、レッドフラッグ、セーフティーカーが入り荒れた展開に。
F1と違い、セーフティーカー中にピットインする、しないで、ゲームが動くわけではなく、純粋にレースの展開での動く動かないがレギュレーションで決まっている気がします。
F1の場合、セーフティーカー先頭や、バーチャルセーフティーカー、イエローフラッグ、レッドフラッグでのピット作業はロスの時間が少ないため、有利に働く可能性があります。
ピット義務があるため、多くのチーム・ドライバーはセーフティーカーのタイミング等で作業を済ませます。
ところがFormula Eはレッドフラッグ中はピット作業での義務の作業はNG、となると、レッドフラッグの前でピットが済んでいたドライバーがとんでもないアンダーカットが実現できてしまうんです。
それが、お・き・て・し・ま・っ・た。
マクラーレン の F1では知っていたストフェル・バンドーン選手が、ピット後にレッドフラッグ。
はい、どんどん順位を上げていき、バンドーン選手、P1。
「嘘だろ〜」「えー?!」っていう展開。棚ぼた感は強かったですw
後ろから追い上げる、日産、マクラーレン、電欠(バッテリー切れ)とのヒリヒリするような展開が見て取れ、目と鼻の先、のようなレースで、約1時間の決勝レースが終わり。
本当に、レース展開も濃いのでいいイベントですね。
グランドスタンドで見てましたが、モニターも見える形であったり、指定席で座れていたので、すごく楽しかったです。
晴れの1日
これを書いているのが、予選終わりで決勝レースはまだの状況。
晴れの予選で感じたのは、Formula 1では聞けない、タイヤのキール音。
コーナーのたびに「キキキキ」といった音が聞こえる、エンジンではなく、モーターが回る音だけなので、本当にタイヤがなる音、縁石に乗り上げる音、たまにガードレールや車両同士がぶつかる音が聞こえるので晴れの全力の予選の迫力はすごかった。
予選フォーマットもノックダウン式、デュエル式で進むので、少し新生だった。
F1で失敗したノックダウン、この形式でも面白いです。
ティクトム選手がとりわけ燃えてて、ファイナルのデュエルも接触する前まではリードしてたので本当に何が起こるかわからない形でした。
ストリートサーキットなので徐々に目慣れしてどんどんスピードが上がっていくのは楽しみですね。
余談
雨の初日、私と一緒に見に行った友人はビックサイトの中で予選中止後は休んでました。
中には関係者の方含めプロントのあたりで食事をとったり、コンビニに寄ったりしている感じでした。
おそらくFIAかイベンターのスタッフの方が我々に話しかけてきました。
たまたまポンチョを被って見てたので、友人が椅子にそれをかけていたのですが、
「ポンチョどこで買ったの?」と尋ねてきたのです。
コンビニで買った旨を伝えてたが中のコンビニは売り切れの模様、取り扱いもない。
コンビニ帰りの私はそれを知っていたので、慌ててそのスタッフさんにお伝えして、周辺のコンビニ2店舗すぐ行ける距離のところをお伝えすることをしました。
イベントとなるとものすごい狭いコミュニティになるんだな、と思いつつ、彼女がポンチョを見つけられてればいいなと思いました。
決勝、曇りに近い状態だったので不要だったかもしれませんが笑
終わりに
これから決勝。どんな展開になるのか楽しみです。
F1で活躍してたドライバーも多く、レースの見方、楽しみ方がいろいろあるので、あたしいきっかけとして、見てみるといいでしょう。
F1は音が大きいからいい?静かでも見方を変えるとFormula E、めっちゃ楽しいぞ。